インプラント治療の留意点

インプラント治療はメリットが大きいのですが、留意しなければならない点もたくさんあります。治療費もそれなりに高額になりますし、よくよく調べて納得してから受ける必要があります。留意点の一つ目は、治療をだれでも受けられるわけではない、ということです。他の歯科治療と違って手術を伴うため、全身状態がよい場合じゃないと受けられませんし、事後のケアが重要になります。例えば、歯周病にり患している患者は適応しにくいとされており、インプラントの残存率つまり寿命が短くなります。特に喫煙者の場合は成績が良くないため、禁煙してから治療を受けることが勧められます。服薬状況によってはインプラント治療が適応しないこともあり得ます。

もう一つは、定期的な経過観察つまりメンテナンスが欠かせないことです。口腔状態を良好に清潔に保ちつつ、定期的に歯科を受診しチェックを行うことが必要です。またゆるんだり不具合があったりするときは早めの対処が必要です。インプラントの骨への定着状況がよくなく、あるいはゆるみやズレといった不具合をそのまま放置すると、炎症を起こす可能性があります。このインプラント周囲炎をそのままにすると、結果としてインプラントを失うことになりかねません。

インプラント治療は基本的に保険外治療になりますので費用は高額ですが、他の歯を削ることもなく、着脱のわずらわしさもありませんので大変おすすめな治療です。現在では沢山の歯科医院でインプラント治療を行っていますが、低額で粗悪な治療をする悪質な歯科医院も存在しますので、施術を決意した場合は事前に信頼できる歯科をしっかりと探すようにしましょう。インターネットを使って歯科ホームページの詳細を確認することももちろんですが、インプラント治療について無料でCT診断や相談をできる歯科もあります。費用が安いからといって安易に飛びつかず、余裕をもってより良い歯科を見つけるようにすれば、インプラント治療はメリットが大きいですしお勧めできる治療法なのです。

 

インプラント治療のメリット

インプラント治療のメリットについて整理します。なんといっても最大のメリットは、義歯をしっかりとあごの骨に固定できることです。インプラント治療では、残っている歯を削ったり、残っている歯に義歯を安定させるための器具を取り付けることはしないので、残っている健全な歯に負担をかけずに治療できるのもインプラント治療のメリットです。

インプラント治療の痛みはどうでしょうか?インプラントを埋入する際は局所麻酔を使います。場合によっては鎮静剤の静注により意識レベルを少し下げて施術を行うことも可能です。このような方法により、手術中に痛みを感じることなく、安心して施術を受けることができます。ただし麻酔効果は一定時間を過ぎると切れますので、手術後には鎮痛剤の服用が必要です。通常は数回程度の服用で痛みは治まる模様です。インプラント治療後の予後はどうでしょうか。

インプラント埋入後、当たり前なのですがインプラント部分が腫れます。手術の程度によってだいぶ違いますが、次第に腫れは引きます。通常の治療と同じですので心配の必要はないでしょう。手術ではあるのですが影響は限定的で早く収まると考えて差し支えありません。これもインプラント治療の手間を考えても影響の軽さはメリットの一つでしょう。

インプラント治療の概要

インプラントとは、体内に埋め込む医療機器、材料、センサーなどの総称として使われる言葉です。具体的には心臓のペースメーカー、人工関節などもインプラントです。ここでは歯がなくなった場合に顎骨に埋め込む人工歯根を指しています。インプラントとはもともと紀元前3世紀のローマ時代の人骨から発見されるなど歴史が古い治療方法です。1980年代になって、骨と結合するインプラントの臨床成績が向上しました。その後いろいろな改良がくわえられ、安全性が高まっているようです。

具体的な治療法としては、虫歯や歯周病などによって、または外傷によって歯を失うことがありますし、先天的に歯がない方もまれにいます。歯が欠損した部位のあごの骨にインプラントを埋め、そこに義歯をつける治療方法なのです。1本の歯がなくなったばあいから全部の歯が欠落したときまで適用可能な治療方法です。材料は主にチタンあるいはチタン合金が主流です。それはかむ力に耐えられる強度があって、生体との親和性が高い性質が評価されているそうです。

インプラントの構造は様々です。歯科の専門分野なのでここで詳しい説明は避けますが、あごの骨に埋め込むインプラント体と、インプラント体と義場の間のアバットメントという部品があり、アバットメントはスクリューでインプラント体に固定されているというのが基本的な構造になります。以下、本サイトでは、インプラント治療のメリットを中心に概要を説明します。